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冤罪の構図 -15 . はてなブックマーク  Twitter   2007-09-11

 濱平裕行氏は常務取締役、平岩弓夫氏は副社長、ともに日興証券という大手証券会社の経営者であった訳ですが、オーナー経営者ではありませんので基本的には一般のサラリーマンと何ら変るところがありません。あるいは、サラリーマンでなくとも誰にでも起りうることで、決して他人ごとではありません。まさに明日は我が身です。
 私達が、刑事事件に直面して、供述いかんによっては自分だけでなく他人をも罪に追いやる可能性がある場合、どのような対応をしたらよいでしょうか。
 たしかに、真実は一つであり、事実ありのままを供述すればそれでいいではないか、というのは正論ですし、筋論として文句のつけようがありません。前回記述した、検察による利益誘導とか脅しがあったとしても、真実を曲げる訳にはいかないとして、頑として偽りのストーリーをはねのけ自らに忠実であればよい訳です。真実に反する偽りの供述をすることによって、自分が罪に陥るだけでなく、他人をも巻き込むことになる場合には尚更です。
 しかし、このところマスコミで大きくクローズアップされている鹿児島における選挙違反事件(元県議中山信一氏とその妻シゲ子氏とが買収の罪で、住民11人が被買収の罪で起訴された事件)でも明らかにされている通り、国家権力が一定のよこしまな意思をもってことにあたる場合には、いとも簡単に嘘の供述が創り出され架空の事件がデッチ上げられるのが現実です。

 今から11年前、つまり平成8年の今日の9月11日、逮捕勾留されてから229日目、私は、松江刑務所拘置監に閉じ込められていました。私は同年1月26日に逮捕されたのですが、松江地方検察庁は多くの検事を広島地検、鳥取地検、大阪地検などから動員し、広島国税局とグルになって、あの手この手で事件のデッチ上げを画策いたしました。主犯と見なされた私が、どのような利益誘導(早期保釈)にも、あるいはどのような脅しにも乗らないものですから、脇から切り崩そうとばかりに、片っぱしから関係者を呼びつけ、インチキ・ストーリーを創り上げようとしました。私と共に逮捕された4人の人達だけでなく、少しでも事件に関連があった24人の人達が調べ上げられ、もっともらしいことを喋らされたのです。10人以上の検察官が寄ってたかって架空のストーリーをデッチ上げることに血道(ちみち)をあげた訳です。脅したり、すかしたり、騙したりと、まさにナンデモありの取り調べでした。事実は小説よりも奇なり、-残された厖大な量の供述調書が、そのプロセスを雄弁に物語っています。
 供述調書は、検察官が作成した、れっきとした公用文書です。私の手許にある公用文書としてのインチキ供述調書は、決して過ぎ去った過去のものではありません。グループでインチキを行った検事達とそれを受けて公判に持ち込み、インチキの上塗りをした検事達、合わせて、22名(この実名は、「冤罪を創る人々」、第一章、登場人物のプロフィール、4.検察関連(主要人物)、5.検察関連(その他の人物)で公表しました)の連中のほとんどが今なお、第一線の検察官として、私に対して行ったと同様の非違行為を多くの国民に仕向けているおそれがあるからです。

 平成8年3月7日、私は法人税法違反容疑(脱税)で起訴されました。起訴されてから順次、検察側の証拠が開示され、そのコピーが私の独房に大量に入ってきました。そのときの率直な気持ちは次のようなものでした。11年前の心象風景が鮮明に蘇(よみがえ)ってくる思いです。
『それにしてもこれだけ大量の、しかも嘘の自白がギッシリつまった供述調書が用意されたのは、驚きを通りこしてあきれてしまった。
 総人数25人、この中には私も含まれており、私の供述調書の中には当然のことながら、嘘の自白は一つもなかったものの、他の24人の供述調書に関しては、それぞれ濃淡の違いこそあれ、嘘の自白のオンパレードであった。
 調書に眼を通し、吟味してみると、次から次へと嘘の自白が出現し、その度に赤線を引いて×印をつけていった私は、何回も気分が悪くなり、嘔吐しそうになった。』
(「冤罪を創る人々」、第四章、権力としての検察、2.強制捜査、-9.検察側証拠開示、より)

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“初老だと 思っていたら 高齢者” -横浜、おっぺす。
(毎日新聞、平成19年9月8日号より)

(私も人並みに高齢者の仲間入り。松江市役所から、この7月に高齢者手帖を交付され、感無量。第三の人生に突入、これからが楽しみである。)

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[1348] Re1: 冤罪の構図 -15 投稿者:AN 2007-09-11 17:22:26
民事での私の経験など山根さんの件に比べてなまやさしいものですが、地裁の完全に道理ある判決を覆した東京高裁の判決文は、弁護士の為に(こちらも相手側も弁護士が文章を書けないのにはあきれはてましたが)上告の下書きをしながら何度も読みましたが、正義・公正の法律の精神などまったくない、今でも反吐がでる文章でした。

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