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ゲームとしての犯罪 -号外6 . このエントリーをブックマークに追加 2006-08-01

 昨年のニッポン放送株買取資金として、800億円の資金をライブドアに提供したリーマン・ブラザーズ証券会社グループ(以下、リーマン・ブラザーズ)は、二ヶ月余りの短期間のうちに150億円もの荒稼ぎをしたと言われています。
 この150億円は、一般投資家の犠牲によるものと考えられますので、公表された資料をもとに、金額の検証をしてみます。

 私の手許にある次の4つの資料を手がかりにして、リーマン・ブラザーズが、実際にはいくら稼いだのか推計いたします。
  1. リーマン・ブラザーズ証券会社東京支店(日本における代表者、桂木明夫)提出の株券の大量保有変更報告書(12枚。他に3枚の委任状付。平成17年4月1日付のもの)
  2. 株式会社ライブドアのプレスリリース“2010年満期ユーロ建転換社債型新株予約権付社債発行に関するお知らせ”(6枚。平成17年2月8日付のもの)
  3. 株式会社ライブドアの株価と出来高の推移表(自平成17年2月1日、至同年4月30日、http://finance.live...
  4. 株式会社ライブドアの第10期(自平成16年10月1日、至平成17年9月30日)有価証券報告書、「発行済株式総数、資本金等の推移」P.34~P.41、「大株主の状況」P.42。
 リーマン・ブラザーズが、昨年の2月から3月の間にライブドア株を市場取引で売却したのは次の通りです。

<ライブドア株売却の明細>


売却日
売却株数(株)
単価(円)
売却金額(円)
1
H17.2.14
2,000,000
411
822,000,000
2
H17.2.15
801,580
372
298,187,760
3
H17.2.28
6,000,000
365
2,190,000,000
4
H17.3.01
5,000,000
363
1,815,000,000
5
H17.3.02
2,676,786
363
971,673,318
6
H17.3.03
2,744,349
355
974,243,895
7
H17.3.04
5,000,000
346
1,730,000,000
8
H17.3.07
5,900,000
324
1,911,600,000
9
H17.3.08
5,000,000
315
1,575,000,000
10
H17.3.09
2,500,000
328
820,000,000
11
H17.3.10
4,533,495
330
1,496,053,350
12
H17.3.11
1,135,505
338
383,800,690
13
H17.3.14
63,735,862
350
22,307,551,700
14
H17.3.15
14,004,088
335
4,691,369,480
15
H17.3.16
15,250,000
341
5,200,250,000
16
H17.3.17
20,000,000
337
6,740,000,000
17
H17.3.18
17,500,000
368
6,440,000,000
18
H17.3.22
10,000,000
381
3,810,000,000
19
H17.3.23
18,286,331
366
6,692,797,146
20
H17.3.24
20,550,758
369
7,583,229,702

合計
222,618,754

78,452,757,041

 (注)その日の終値をもって売却単価とみなした。

 つまり、リーマン・ブラザーズは、平成17年2月14日から同年3月24日までの間に、222,618千株のライブドア株を売却し、784億円手にしています。

 リーマン・ブラザーズが、800億円のMSCBを全て株式に転換し、手にした株数は268,947千株(「ゲームとしての犯罪-3」参照のこと)でしたから、この時点で売却しないで手持ちしている株数は46,329千株(268,947千株-222,618千株)ということになります。
 この46,329千株については、いつ、いくらで売却されたのか、情報が開示されていませんので分かりません。ただ、平成17年9月30日現在の上位10位までの大株主の中にリーマン・ブラザーズが見あたりませんので、この日までに全て売却されたものと考え、かつ、平均売却単価を350円として計算してみますと、残りの株で162億円(46,329千株×350円)手にしたことになります。
 222,618千株分の784億円と46,329千株分の162億円を加えますと、合計で946億円となります。
 この946億円のコストは800億円ですから、差し引き146億円(946億円-800億円)となり、世上言われている150億円に近い数字になります。尚、リーマン・ブラザーズの荒稼ぎの実態については、稿を改めて詳しく分析する予定です。

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“ヒルズにも普通の会社あるのだろ” -大阪、久保逸子。
(毎日新聞:平成18年3月24日号より)

(もしかしたら、あるのかもしれません、一つや二つ。)

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このエントリーへのコメント

[1127] Re1: ゲームとしての犯罪 -号外6
投稿者:素人 2006-08-01 22:56:37
 リーマンMSCBの際は直接ライブドアが搾取した形ではありませんが、
このときも投資家に被害を与えかねない「騙し」が行われていました。
http://www.sankei.co.jp/adv...

 なお、当時の熊谷Blogのタイトルは「日々の業務(IR等)」となっており
株主の間では正式なIRと同等の扱いを受けていました。
http://blog.livedoor.jp/liv...
[1157] Re2: ゲームとしての犯罪 -号外6
投稿者:由紀ちゃん 2006-08-08 23:04:24
リーマン・ブラザーズが結局ライブドアの体は大人、頭脳は子供のホリエモンをうまく利用して荒稼ぎの図ですね。

でも方や被告人、方や何食わぬ顔・・・。
どこまでリーマンを追及できるのか、難問ですね。
山一の倒産のときにもハゲタカ資本が絡んでいると思われますが株価操作についてまた教えてください。
[1171] Re4: ゲームとしての犯罪 -号外6
投稿者:タンタロス 2006-08-12 19:24:37
* 世の中の諸悪の根源は小泉政治にある
* 勝ち組負け組の格差拡大は竹中の責任
* 幼児殺しの蔓延は社会が悪い
* 気の毒な殺人犯に情状酌量を!
* 日本を悪くしたのは外資のハゲタカ・ファンド

  斉藤貴男は社会的不平等の本が売れて馬鹿笑いだろう。
 田園調布に家を建てながら庶民の苦しみを代弁する。

 こうして日本は芋と裸足の社会に脱落していく。

 自分の無知なるを、リップルウッド・ホールディングスや日本政府、日本長期信用銀行、新生銀行の所為(せい)にしてはいけません。
http://www.kachijiten.com/c...


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