前回の話をまとめてみますと、ライブドアの公表(一般に開示された決算書のことです)の総資産は1,831億円ではありますが、査定をいたしますと次のようになります。
<表12>ライブドアの資産(修正後)
項目
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公表(百万円)
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評価減(%)
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査定(百万円)
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1.現金及び現金等価物
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59,912
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0
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59,912
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2.キズもの資産
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121,921
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20
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97,536
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3.ポンコツ資産
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1,272
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100
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0
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計
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183,105
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157,448
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公表の総資産は1,831億円なのですが、査定いたしますと257億円だけ評価減をして1,574億円になるということです。
次に、負債の37億円について。ライブドアは、白地手形を乱発したり、裏保証もしていないようですから、債務については網羅されていると考えていいでしょう。
ただ一つだけ、フジテレビに対する損害賠償債務については、契約によって定められている可能性がありますので、仮にそうであれば(つまり、表明保証がしかるべくなされていれば、ということです)、それに相当する額だけ負債に追加しなければなりません。その額は、345億円(=440億円-95億円)。
以上によって、ライブドアの純資産は、1,537億円(資産1,574億円-負債37億円)となります。フジテレビ分の債務を加味すれば、更に345億円減少し、1,192億円となります。
次に、会社以外に存在するタマリ(一般投資家から不正に収奪されたお金)について考えてみます。
現時点で考えることのできる、お金の移転先は次の通りです。
- 堀江貴文氏
- 株式会社光通信、株式会社光通信パートナーズ
- 株式会社グッドウィル・コミュニケーション(グッドウィルグループ株式会社の当時の子会社)
- 大和証券SBCM株式会社
- リーマン・ブラザーズ
- 被買収企業の株主
- ストック・オプションによる受益者
まず、1.の堀江貴文氏。インチキ・マネーゲームの主宰者堀江氏に流れたお金は次の3つに分けられます。
尚、(1)は事実であり、(2)も概ね事実ですが、(3)については事実であることの確認がなされていません。「
ゲームとしての犯罪-号外4」と「
ゲームとしての犯罪-号外5」で詳述した通りです。
次に、2.~4.。これは、6年前の上場時点で一般投資家のお金が流れたものです。「
ホリエモンの錬金術」参照のこと。それぞれ推計による金額です。
2. 株式会社光通信、株式会社光通信パートナーズ … 20億円
3. 株式会社グッドウィル・コミュニケーション(グッドウィルグループ株式会社の当時の子会社) … 7億円
4. 大和証券SBCM株式会社 … 5億円
次の5.~7.は金額的にも非常に大きく、一見すると合法であるかのような装いをこらしているものの、事情を知らない一般投資家を騙すようにして、お金を吸い取ったものです。
5. リーマン・ブラザーズ … 150億円 (※「
ゲームとしての犯罪-号外6」で説明。)
6. 被買収企業の株主(主として株式交換) … 525億円
交換による株式発行数は、42,619,103株(分割換算114,061千株)でした(「
ゲームとしての犯罪-3」)ので、分割換算で90%強の105,000千株が既に市場で売却されているものと仮定し、平均単価を一株500円といたしますと、500円×105,000千株=525億円となります。
この525億円の中に、あるいは、堀江貴文氏に還流しているものがあるかもしれません。買収条件がかなりいいかげんなもので、恣意的になされている形跡があることに加え、このたびの摘発によって、その一部が明らかになった投資事業組合のことを考えますと、当然に浮かんでくる疑念と言えるでしょう。
7. ストック・オプションによる受益者 … 60億円
ストック・オプションによる株式発行数は681,330株(分割換算12,503千株)でした(「
ゲームとしての犯罪-3」)ので、分割換算で12,000千株は既に市場で売却されているものと仮定し、平均単価を一株500円といたしますと、500円×12,000千株=60億円となります。
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ここで一句。
“地震来て隠し場所へと妻走り” -高知、しばてん。
(毎日新聞:平成18年7月7日号より)
(ヘソクリ。香港、スイス、ジェット機、宇宙旅行。悪銭は地球をめぐり、その挙句勢い余って宇宙まで。)