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疑惑のフジテレビ -号外2 . はてなブックマーク  Twitter   2006-02-21

 先週の金曜日(2月17日)、国会の予算委員会でライブドア問題の集中審議があるというので、ソファーにひっくりかえり、ボケーっとしてテレビ中継を見ていました。
 小泉さんの例によってナメクジのような迷答弁を、子守唄がわりに聞きながらウツラウツラしていたところ、一人の人物の登場によってハッと我にかえり、思わずソファーに座り直してしまいました。

 石井道遠(いしいみとお)。

 国税庁次長。東京大学法学部卒、54歳。政府側答弁者の一人として、民主党の原口一博代議士の質疑に対して、テレビカメラの前で喋り出した人物です。
 石井道遠という人物の名前は、私にとって終生忘れようとしても忘れることのできないものです。ところがこれまで、直接会ったこともなければ、顔も知りませんでした。
 それが生放送のテレビ画面に、突然ヌッと顔を出してきたのですから驚いたのなんの。自民党の武部幹事長の二男に3000万円が渡されたかどうかといった、本筋からかけ離れた問題について、与野党が目を三角にして国会の場で大騒ぎしているのですから、いいかげんウンザリしてウトウトしていたところでしたので、すっかり眠気がさめてしまいました。一日のうちの大半は寝ぼけている私ですが、稀にシャンとすることもあるのです。

 この人は、私の冤罪事件の中心的な役割を果した人物です。詳しくは、
をご覧下さい。

 この人はまた、ハニックス工業事件にも深くかかわっているようです。この事件も私の事件と同様に、マルサが創り上げた冤罪事件です。このとき彼は、偽りの告発を行った東京国税局の責任者である査察部長の要職にあり、更にはハニックス工業の社長が、渾身の恨みを込めて東京国税局のロビーで割腹自殺を遂げ、ロビーの床を血で染めたときには、全国のマルサを統括する立場にある国税庁査察課長の要職にあったのです。詳しくは、
をご覧下さい。
 
 ハニックス工業冤罪事件、私の冤罪事件、それにライブドア事件の3つが、奇しくも石井道遠という一人のキャリア官僚によって結びついたのは、運命のいたずらでしょうか。
 それにしても、冤罪事件においてマルサの現場で総指揮をとった大木洋(当時、統括査察官)という人物が、その後広島国税局のマルサのトップである同局調査査察部長にまで登りつめたり、いままた2つの冤罪事件において因縁浅からぬ石井道遠(当時、国税庁査察課長)という人物が、12年の歳月を経て国税庁のナンバーツーである次長にまで登りつめたりと、国税庁という役所はなんともオモシロイところですね。
 これらの人事は国税庁とか財務省(旧大蔵省)マターでしょうから、国税庁と財務省の人事考課の中には、あるいは偽りの脱税事件をいかに多くデッチ上げたのかという項目でもあって、プラスに査定されるようになっているのかもしれません。

 尚、石井道遠氏は、平成5年、自民党の実力者であった金丸信氏が10億4千万円の脱税事件で摘発されたときに、東京国税局の査察課長をしており、中核的な役割を果したとされています。平成5年といえば、広島国税局のマルサが私に牙をむいて襲いかかってきた年です。
 違法な(というより犯罪そのものである)税務調査によって得られた資料を、フィクサー顔負けの怪しげな動きをして、当時の東京地検特捜部の熊崎勝彦副部長に提供したとされるのがこの石井道遠氏です。

 この間のいきさつは、「東京国税局査察部」(立石勝規著、岩波新書)に詳しく記されています。この本は、国税OBの自慢話をもとに書かれた、国税当局を正義の味方として一方的に賛美しているいわゆるヨイショ本です。著者の立石さんは、税法とか税務調査のことをあまりご存知ない方のようですので、それだけに違法な税務調査の実態とか、犯罪者の仲間が陰でヒソヒソと話し合うような手柄話の類いが、あからさまに書かれています。
 違法な税務調査、あるいはそれ以上の犯罪そのものである税務調査がひんぱんに行われていることは、多くの税理士が経験しているまぎれもない事実です。 
 しかし、このように具体的な税務調査に関して公務員の実名を明らかにして暴露されることは、これまでほとんどありませんでした。しかも、著者の立石勝規氏は、出版当時、毎日新聞論説副委員長の職にあり、出版元も、いいかげんな噂話の本など出版しないと思われている岩波書店だったのです。
 それにしても、国税当局の行った犯罪的な行為を、立派な行為と勘違いして賛美さえしているのですから、まことにオメデタイ本といえるかもしれません。
 玉石混淆、岩波書店も公務員の犯罪行為を礼賛している本を出すなど、このところバラエティ豊かな本屋になったものですね。

<付記>
 読者の百々征夫さんという方からなんとも嬉しくなるようなメールをいただきました。ご本人の了承を得ましたので、転載いたします。
「山根さんのブログで安部譲二さんを見るきっかけを得ました。指名手配という写真と文章を読むと、今まで持っていたイメージとは別の安部譲二さんに出会えました。小説なんかでカタカナをよく使うなと思っていましたが安部譲二さんは元々コスモポリタンだったんですね。生き方も半端じゃないから物を見る目も違いますね。
所詮小説家と思っていたのですが見方が変わりました。安部譲二さんの本を読んでみたいと思えるようになりました。
安部譲二さんのブログで圧倒された私でした。」
●安部譲二 オフィシャルページ www.abegeorge.net/
●安部譲二との出会い ma-bank.com/item/307
●安部譲二氏との出会い -その後1 ma-bank.com/item/436
●安部譲二氏との出会い -その後2 ma-bank.com/item/441

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“まっぴら君フクちゃん アトムに会えたかな” -京都、東原佐津子。
(毎日新聞:平成18年2月10日号より)

(できたら会いたくない人-みつぎとり(税務署員)、岡っ引き(検事)、高利貸し(街金、サラ金、一部の銀行)、ともに賤業。できるだけ会いたい人-心の通じ合う人。加藤芳郎、横山隆一、手塚治虫。日本人の心を持ち、多くの国民に楽しみと豊かな心の潤いとを与え続けた、三人の国民的作家に、改めて感謝。合掌。)

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[599] Re1: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:Saku 2006-02-21 15:33:32
岩波書店の創業者である岩波茂雄氏が亡くなったのが1946年ですから、今年で没後60年ということになります。氏が岩波書店の事業を始められた時の理想、理念が色あせてきたとしても無理はないかもしれません。
そういえば、「岩波文庫」の値段が最近ずいぶん高価になってきていて、10年前の1.5倍位になってきているような気がします。注釈だ参考資料だとかなんだかんだで大幅にページ数が水増しされて、値段が吊り上げられているように思えてなりません。人類の古典を出来るだけ安い値段で、という岩波文庫の創刊の理念(ひいては岩波書店創業の理念)からは、どんどん離れていっているように思えてなりません。
お金儲けの為なら何をしてもいい、理想や理念や正義は犠牲にしてもいい、「稼ぐが勝ち」という方向に、シフトしてきているのかもしれません。
[600] Re2: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:由紀 2006-02-21 23:20:27
>[599]
>岩波書店の創業者である岩波茂雄氏が亡くなったのが1946年ですから、今年で没後60年ということになります。氏が岩波書店の事業を始められた時の理想、理念が色あせてきたとしても無理はないかもしれません。
そういえば、「岩波文庫」の値段が最近ずいぶん高価になってきていて、10年前の1.5倍位になってきているような気がします。注釈だ参考資料だとかなんだかんだで大幅にページ数が水増しされて、値段が吊り上げられているように思えてなりません。人類の古典を出来るだけ安い値段で、という岩波文庫の創刊の理念(ひいては岩波書店創業の理念)からは、どんどん離れていっているように思えてなりません。
お金儲けの為なら何をしてもいい、理想や理念や正義は犠牲にしてもいい、「稼ぐが勝ち」という方向に、シフトしてきているのかもしれません。
[601] Re3: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:由紀ちゃん 2006-02-21 23:48:57
貴方様のホリエモンの錬金術を読み、感激し、いっぺんにフアンになり毎日、ブログを少しずつ読むのを日課にしています。クソ、エセ税務官により、人生を狂わされた山根さん、わたくしと同じ感性、できるだけ会いたい人まで同じなんて、叫びたくなるほどやったーって感じです。人生必ずや良いことも悪しきことも、わが身にリターンします。ガンバレ!もっと書いてくださいね。いかがわしい占いババアも嫌いです
[602] Re4: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:タンタロス 2006-02-22 09:48:04
 岩波書店の商業左翼のエッセンスは岡崎次郎の「マルクスに凭れて六十年」に現れている。
 著者は長年に渡ってマルクスの「資本論」のゴースト・ライターを務めたバリバリの共産主義者。
 岩波文庫の看板商品であった「資本論」の翻訳者、向坂逸郎は実は常軌を逸する拝金主義のエセ左翼であったと暴露する。
 九大教授、日本社会党、社会主義協会の重鎮といわれた向坂逸郎。
http://ja.wikipedia.org/wik...
 ところがその素顔はドイツ語の翻訳能力の稚拙と金銭欲の権化であった。
 同書は向坂の強欲な醜態がこれでもか、これでもか!と暴露された驚愕の秘話である。
 公共事業を仕切るゼネコン大手さながら無名のライターに翻訳作業を丸投げし、監修料として50%もピン撥ねする労働貴族の実態だ。
 ちなみに著者の岡崎次郎はこの本を遺作として夫人と共に死出の旅に出たそうで、1984年に行方不明となる。
http://www.fukkan.com/vote....

 向坂逸郎の周囲で高給取りの岩波書店編集部員が、ひたすら身過ぎ世過ぎのために人民の羨望と怨念を煽る虚構が描かれている。
 すなわち社会主義政党の高名な大先生の金儲けのために平伏してヨイショを行い、その半面、ゴミ作家や野良犬は切り捨て御免という営業左翼ぶりだ。
http://www.ohtabooks.com/vi...
[605] Re5: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:由紀ちゃん 2006-02-23 23:45:02
(600)のコメント誤送信してしまいました。ごめんなさい、sakuさん!長い間、中江滋樹は悪い奴だと思っていましたが、山根大先生のブログを読み、少し観点が変わってきてます。ホリエ豚のイカサマとは次元が異なる、天下の勝負師だったのかなって。いろいろ勉強になり感謝します。
[610] Re6: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:redhead 2006-02-25 12:34:47
いつも楽しく読ませていただいております。

ところでライブドアショックの後、マザーズに上場した(株)ドリコム [3793] をご存知でしょうか?
主幹事が大和 SMBC でマザーズ上場ということで、EDINET から有価証券届出書をみたのですが驚きました。

私の計算が正しければ、昨年2月末に 6250 円だった株価は、昨年の6/24に218000で約35倍。その後 4 分割したので実に約140倍にふくらんでいます。

さらに公募価格は760000円でしたので、6250/4=1563円と比較すると 486倍です
(計算あっていますでしょうか?)。

そしてさらに恐ろしいのは、初値が 3470000 をつけたことです。実に 2221 倍です。
マザーズは本当にすごいところですね (笑)

増資に関わった企業はこれから売り抜けるのかわかりませんが、ライブドアの事件があった直後でこのような公開がでている現実、そしてその価格よりさらに高値で買ってしまう個人の方々。
本当にかなしくなります。
[612] Re7: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:あい 2006-02-25 14:07:58
ライブドア報道のことですが(NO.1)ほんとうにしっかりあなたはみてたのでしょうか?あなたのブログにはフジが面白がって報道してたとかいてますが、全く違います。手のひら返しで一番長く放送してたのはテレ朝です フジは一番この件で民放のなかで扱いは確実にすくなかったです。このブログでも「アンチフジ」が書いた批判文だし、専門家?なら歪曲せず書いてください。あなたの自己満足だけではゆるされませし、しっかり誤りについて訂正謝罪してください!! これも載せられるかわかりませんが書きました。他人を批判してあなたが誤りを謝罪しないはずないですよね?
[620] Re8: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:佐藤 2006-02-27 16:06:31
>>612
確かに多く放送してたのはテレ朝ですね
いまでも頻繁に放送してますし視聴率とれる
ようですしね。
他局も絡んでいるので、面白がって放送しているようですし・・はぁー
山根さんも何を見たのか知りませんが、間違いはいけませんね

あいさんもまぁそんなに怒らずにw
[622] Re9: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:山根治 2006-02-28 11:45:56
>[602]
 昨年、『通りすがり』『Lean & mean』のペンネームで確度の高い情報をお寄せ下さった方が、最近『タンタロス』のペンネームで再びコメント欄に登場されているようですね。(※コメント[528][561][579][602][619])。
 中でも、この[602]は私が全く知らないことでしたので大変参考になりました。学生時代、マルクスにかぶれていた時も、向坂逸郞という人になんとなく違和感を覚えていたのは、このような背景があったからなのですね。筑摩書房から「資本論」の新訳が出ましたので、早速買い求め、40年ぶりに読み直しているところです。
[649] Re10: 疑惑のフジテレビ -号外2 投稿者:ぎむねま 2006-03-07 12:32:43
>[612]
あいさんのご意見に賛同です。というか同じ感想を持ちました。
他局と違い、フジだけは条件反射的な報道を行ってませんでした。
山根氏の仰る「検察情報の垂れ流し」をやってこなかった、おそらく唯一の大手メディアです。
このような+の情報(山根氏のブログ的にはマイナスの情報)は記載されないのでしょうか。
個人の独り言的なblogだから公平に書く必要は無いってスタンスでしょうか。

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