携帯 - コメント一覧 - 更新記録 - サイトマップ  

MA山根治blog

フォレスト・コンサルタンツ
icon HOME icon 会社案内 icon 冤罪を創る人々 icon 引かれ者の小唄 icon 経済事件ノート icon 山根治blog

空海と虫麻呂 -その2 . はてなブックマーク  Twitter   2004-05-04

 四六駢儷体は、四六文(しろくぶん)とも言い、広辞苑では、次のように説明されています ―
”漢文の一体。古文と相対するもの。漢魏に源を発し、六朝(りくちょう)から唐に流行。四字及び六字の句を基本として、対句を用いて口調を整え、文辞は華美で典故を繁用するのが特徴。奈良、平安時代の漢文は多くこの風によった。”

 今から8年前、平成8年の今頃、私は、無実の罪を着せられて、松江刑務所の拘置監に閉じ込められていました。日本書記では獄(ひとや)とされ、空海の「三教指帰」では囹(ひとや)とされているところです。
 無聊を慰めてくれたのは、奈良時代を中心とする日本の古典であり、その書写に没頭する毎日でした。

 書写をして、じっくり学んだ古典の一つに「常陸国風土記」がありました。713年(和銅6年)の詔に基づいて養老年間に撰進された常陸国(今の茨城県の大部分です)の地誌です。
 現存する五つの風土記(常陸国、出雲国、播磨国、豊後国、肥前国)の中でも常陸国風土記はとりわけ華麗な文体で知られており、「三教指帰」と同様、四六文で記されています。
 空海の著作より70年余り前に作られたこの風土記の作者は、はっきりしないのですが、多くの研究者は万葉歌人の高橋虫麻呂ではないかと言っています。

 空海の「三教指帰」を読み終えて、私の脳裡に直ちに浮かんできたのは、この高橋虫麻呂だったのです。
 書聖と讃仰され、真言宗の開祖でもある空海と、万葉歌人の中でもユニークな歌風で知られる高橋虫麻呂。
 私の中で、この二人の天才が結びついたのは、単に美麗な文体からだけではありませんでした。


空海と虫麻呂 -その2 (2004-05-04) . はてなブックマーク  Twitter  


関連するカテゴリー

前後のページ

このエントリーへのトラックバック

   [告知] ※トラックバックスパムが多いので、トラックバックの受付を停止いたします。(2006-08-08)


このエントリーへのコメント

   [告知] ※コメントの書き込みができない場合があるようですが原因を特定することができないので、コメントの受付自体を停止いたします。(2015-03-31)


Copyright©2004-2018 "Forest Consultants Co.,LTD". Powered by Nucleus CMS v3.65.