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400年に一度のチャンス -6 . はてなブックマーク  Twitter   2011-02-22

6.日本は破産しない-(6)財務省の戯言(たわごと)③

 このところ、財務省が作成した資料のいくつかに目を通しているが、イライラすること頻りである。よく分からないのである。肝心なところが抜けていたり、ボカしたりされており、判読して実態を把握するのが容易ではない。その上に、公表されている数字自体(例えば公務員人件費の額)が食い違っていたり、財務省が言っていることと実際に行っていることとが相当以上に食い違っている。イライラもしようというものだ。
 特別会計を入れたとしても、たかが200兆円余りの会計である。トヨタ自動車の10倍程と思えばよい。仮にトヨタの100倍の規模であったとしても、しかるべきデータが開示されてさえいれば、実態を把握するのはさほど難しいことではない。その上、一般の会社とは異なり、国の会計はお金が入って(IN-歳入)、お金が出る(OUT-歳出)だけの極めてシンプルなものだ。一般家庭の家計簿と考えればよい。INがあって、OUTがある。お金が余ればプラスの残高(積立金、余剰金)、お金が足りなくなればマイナスの残高(国債、地方債、借入金等)となるだけの話である。これ以上単純なものはない。
 
 基礎となるデータは完備されているはずである。新たに作る必要はない。すでにあるデータを、国全体として、
IN(入)-OUT(出)=BALANCE(残)
の形でまとめるだけのことだ。これがなされていない。このために全体をザックリとした形で把握することができないのである。敢えて分かりにくくして、政治家と国民とをケムに巻こうとしているとしか思えない。

 民主党が国民に約束したマニュフェストの基本は、一般会計、特別会計を合わせた207兆円の出金(OUT-歳出)の全面的な見直しであった。ゼロベースで見直しを行って16兆円余りを捻出し、それを財源にして民主党が掲げた政策に充当するということだ。
 このように明確な方針が打ち出されたのは初めてのことであり、自民党政権下では考えられないことであった。
 しかし、このマニュフェストを実行するためには、国の財政の全体像が明確な形で示されていなければならない。ところがそれがなされていない。部分的には示されてはいるが、全体が有機的なつながりをもって示されていないのである。

 その結果どうなったか。民主党政権が財務省の役人達に騙されて、マニュフェストが骨抜きにされたということだ。この事実を示しているのが「日本の財政関係資料(平成22年8月、財務省)」だ。

 民主党政権が過去のしがらみを断ち切って自前で組んだ予算は平成22年度予算である。
 この予算に関しては、
  1. 政権移転直後の閣議で
    平成22年度予算編成の方針について」(平成21年9月29日、閣議決定)
    とする方針が打ち出され、
    “既存予算についてゼロベースで厳しく優先順位を見直す”
    ものとされ、

  2. 続く「予算編成の基本方針」(平成21年12月15日、閣議決定)においては、
    “事業仕分けにおける評価結果を踏まえ、歳出を大胆に見直し。また、横断的な事業の見直しを徹底。”
    とマニュフェストの実現に向けて走り出したかのような印象を与える姿勢を打ち出した。

 “ゼロベース”、“事業仕分け”、“歳出の大胆な見直し”、“横断的な事業の見直し”。これまでの予算編成には見られなかった画期的なフレーズが、政府方針として正式に打ち出されたのであるから、私を含む多くの国民が大きな期待を抱いたものであった。
 ところが実際に出来上がった22年度予算はどうであった。閣議で決定したゼロベースの見直しも、横断的な事業の見直しもほとんどなされなかった。歳出増をまかなうためになされたのは、重箱のスミをつつくようなわずかばかりの見せかけの歳出の削減(2兆円ほどのもので、そのほとんどが増大する一方の予算要求を、単にカットしただけのもの)と、10兆6千億円の「その他の収入」という単なる帳尻合わせであった(「日本の財政関係資料」P5.~6)。この帳尻合わせ、特別会計の積立金とか剰余金などを拾い集めてきただけの小細工であり、プライマリー・バランスには全く関係のない、単なる帳簿上のやりくりにすぎないものだ。
 民間の会社でいえば、親会社の資金繰りが苦しくなったので、資金を持っている子会社から金を引っ張り出してきたということだ。グループ全体の収支(207兆円)には全く関係のない(プライマリー・バランスとは無関係)ことで、グループ全体の収支構造にメスを入れようとしたマニュフェストとは縁もゆかりもないものだ。政治家と国民の目を欺く小役人の弥縫(びほう)策である。ゼロベースでの見直しでもなければ、歳出を大胆に見直したものでもないということだ。
 「その他の収入」の金額が“過去最大”であると仰々しく申し立てている財務省の役人は、タダ酒を飲み過ぎたあまり、アル中にでもなっているのではないか。(「日本の財政関係資料」P.6)
(この項つづく)

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“無免許の間違いじゃない?菅総理” -福岡、猫懐
(毎日新聞、平成23年1月16日付、仲畑流万能川柳より)

(したたかな役人どもにいじめられ、小突き回されその挙句、遂に出ました“仮免許”、いじめられっ子でもあるまいに、たかがお国の財政に、免許もヘチマもあるものか、日の本一の伊達男、誰に遠慮がいるものか、税をくすねる盗人(ぬすびと)を、一刀両断叩っ切り、花のお国を目指すべし。)

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