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松江の庭-7 . はてなブックマーク  Twitter   2010-06-29

 私は30年ほど前から、亡国の公共事業とも言うべき、宍道湖・中海淡水化事業と中海本庄工区干拓事業に反対してきた。利権政治が当然のごとくまかり通ってきた、この島根の地にあって、2つの事業がともに中止になったことは奇跡に近いことであった。
 淡水化反対運動で主導的な役割を果したのは前述の通り保母武彦教授であり、反対運動を財政的に支えたのは宍道湖漁協の人達であった。干拓反対運動については、女性の集まりであった「ゆりかもめの会」の人達が大きな力となった。私は2つの反対運動の中にあって、いわば裏方となって支えてきたにすぎない。

 私が大橋川改修事業に反対しているのは、淡水化事業、干拓事業と同様に、地域にとって大きな害悪をもたらすおそれがあるからだ。しかも、国の財政難にもかかわらず偽りの大義名分を捏造してまで多額の税金が投入されようとしているのである。
 昨年、「コンクリートから人へ」のスローガンを掲げて民主党政権が誕生したのであるが、少なくともこの島根の民主党はこれまでの自民党と何ら変るところがない。公共事業の事業仕分けが全くなされていないし、もともとやる気がないようだ。

 私は一年半も前から島根県の民主党の幹部に対して、大橋川改修事業が政策評価法をごまかして進められようとしているムダな公共事業であることを言い続けてきた。
 ところが、最近、島根民主党の代表者が、
「大橋川改修事業は間違っていない。山根の言っているのがオカシイ」
と、公の場で発言したのを耳にして驚いた。私はすでに詳しいデータを示して民主党の4人の県議会議員にわざわざレクチャーをし、その後たびたび講演をしたり、インターネットでも私の意見を具体的に述べている。
 仮に私に誤りがあるというのであれば、具体的に指摘すべきである。国交省が政策評価法のキーポイントである費用対効果(B/C)の計算をゴマかしていることを私は指摘しているのであるが、国交省側が仮に正しいと言うのであれば、私の提示しているいくつかの疑惑に答え、国交省の計算が正しいことをキチンと説明すべきである。

 この島根の地は50年の間、自民党支配のもとで保守王国の名をほしいままにしてきた。ごく一部の人達に利権を集中させ、国の税金を好き勝手に使う政治が当然のこととして横行。談合が日常的に行われ、陰で談合を取り仕切る政治屋が役得とばかりにワイロとしてピンはねをする。嘆かわしいことに、国会議員をはじめとして、首長、地方議会議員のワイロ政治には目に余るものがあった。政治をメシの種にするブローカーであり税金ドロボーである。全ての首長とか議員がそうであるという訳ではないが、好むと好まざるに拘らず、職業柄、生々しい情報が私のもとにもたらされ、それらに接するたびに苦々しい思いをしてきた。

 一部の身内だけで国民の税金を山分けするだけならまだしも、加えて、偽りの大義名分をつくり上げては公共工事の名のもとに地域にとってかけがえのない自然的歴史景観を壊してきたのが、これまでの島根の自民党の政治であった。民主党が、利権政治と決別して、真に国家国民のための政治を行なうというのであるならば、旧来の自民党的手法を一掃すべきである。これまでの自民党のやり方が、余りにも悪かったからだ。
 淡水化に反対し、干拓に反対したのは、自民党を頂点とする「お上」の乱暴狼藉にノーをつきつけた地域住民の切実な思いからであった。大橋川改修事業は、淡水化・干拓事業と同様に、宍道湖と中海という2つの汽水湖の景観と生態系、地域住民の生活に多大な悪影響をもたらすものだ。
 かつて、亡国の淡水化・干拓事業を差し止めた私達地域住民が、この大橋川改修事業に対して拱手傍観するならば、画龍点睛を欠くことになろう。私は、「松江の庭」を見下ろす籠の端の寓居から、祈りを込めて大橋川を見続けることとする。
(この項おわり)

<付記>

 平成22年6月16日の島根県知事との県庁におけるランチミーティング(同日、12:00~13:00)の場で、大橋川改修(国交省、島根県)と大手前道路拡幅(島根県)の問題点について、溝口善兵衛島根県知事に申し入れた。出席者は、知事のほか、北川泉島根大学元学長、三反田輝雄氏、山根治の3人であった。
 溝口知事に手交した問題点の要旨は次の通り。山根治が2ヶ所で申し述べた話しをテープ起ししたものである。
  1. 大橋川改修事業について
  2. 大手前道路拡幅について
 溝口知事との会合の翌々6月18日、同様の趣旨を島根県選出の衆議院議員小室寿明氏に申し入れ、溝口知事に手交した問題点の要旨と同様のものを同氏に手渡した。島根総研サロンにおいて、同日夜の20:00~20:30の30分間。同席者は、小室議員のほか、同議員秘書大谷良治氏、北川泉島根大学元学長、三反田輝雄氏、野津庸二氏、山根治の5人であった。

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“何かしら戦うとだけ言う新党” -臼杵、只乃愚痴。
(毎日新聞、平成22年5月27日付、仲畑流万能川柳より)

(国民受けを狙って「自民党をブッつぶす」と喚いていた、ライオン・ヘアと同工異曲。)

松江の庭-7 (2010-06-29) . はてなブックマーク  Twitter  


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