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『大義名分なき公共事業』-大手前道路、大橋川改修、八ッ場ダム-11 . はてなブックマーク  Twitter   2010-04-20

 弊社主任コンサルタント山根治が講演した「大義名分なき公共事業 -大手前通り、大橋川改修、八ッ場ダム」についての講演内容を、数回に渡って「山根治blog」にて公開いたします。

【講演会】「大義名分なき公共事業 -大手前通り、大橋川改修、八ッ場ダム」

  • 日時: 平成22年1月23日(土)13時35分~
  • 場所: 島根県民会館307号室 (島根県松江市殿町158番地)
  • 講師: 公認会計士 山根治

第一回: 『大義名分なき公共事業』-大手前道路、大橋川改修、八ッ場ダム-1


『大義名分なき公共事業』-大手前道路、大橋川改修、八ッ場ダム-10より続く。

 では元の数字が何かと言いますと、上にある数字だそうです。
 この表の見方を申し上げますと。参考資料1ですね(【講演会】 大義名分なき公共事業 -大手前通り、大橋川改修、八ッ場ダム : 参考資料)。①と②に分かれて、③はその他の道路。
 ①が今の大手前道路です。②が主な周辺道路で、5つほど引っ張り出してありますね。③はその他二百何十の道路を合計したものです。
 まず上のところ、一番上の数字を見てくださいませんでしょうか。
 この大手前道路を4つに分けていますね、1工区を。
 1工区の一番上の工区は、もし道路工事をしなければ、1日あたり7,328台通る。ところが、その道路を拡幅して整備すると、17,750台になると。これ、2.4倍になると言っているんですね。2.4倍になる。
 それから今度は下の走行時間ですね。車の量は2.4倍になって、走る時間が半分になる。倍以上のスピードで通れるようになる。2.4倍の交通量になって、かつ、倍以上のスピードで走れるようになることを言っています。
 参考資料2はもっと極端です。走行時間は変わらないとなっていますが、ところが車の量、これ2工区ですね。車の量は4,300台から21,800台になると言っています。これ、5倍です。今より5倍も多くなると言っているんです。
 参考資料3のところは、今度は同じ2工区で時点が違うのですが、6,145台から19,755台になる。3.2倍になると言っている。3.2倍。速さについては、時間が半分になる。速度が2倍になると言っている。

 このようなことが実際にあり得るかどうか。これは文字通り簡単な計算でインチキが分るんですけど、常識から言って、あそこの道路の幅がどんなに広くなろうともこんなことはまず考えられない。くにびき道路のところの四つ角があって、他方では大手前のところの鍵っこがある。入口と出口に2つのネックがある。どんなに途中の道幅を広くしようとも、こんなに多く通ることなどできるはずがない。通過速度が倍になって、車の量が2.4倍から5倍になる。こういうことは普通考えられない。
 これは、常識で考えられないだけでない。交通工学のダイナミックなシミュレーションをやったら、すぐ立証できるはずです。しかもこれまで8つしかなかった信号が、11に、3つも増える。信号が増えて、かつ、道幅が広くなる。道路の幅が広くなると横断する時間が長くなる、信号停止の時間が長くなる。2つのネックがある上にこのような状態で、以前よりも交通量が2倍から5倍に増えたり、倍以上のスピードで走れたりすると言っている。こういうことは普通ありえない。

 それともう一つ、全体を考えてみます。
 新設道路にそんなオカシナ数字を持ってきた。全部多くなってくるようになっている。ところが、交通量全体は将来に向っては減るという見込なんです。減る。全国的な交通量は今がピークで減っていく。この計算でも減るという見込みでやっています。
 全体の交通量は減るのに、ここの大手前通りだけは増える。何倍にも増えるということは、このリンクした他の300の道路の交通量が逆に減らなければ理屈に合わない。ということで、ご覧下さい。全部減ることになっている。
 これは漫画ですね。おそらく県の人は、この数字の意味があまり分っていないと思いますよ。この計算は全部、丸投げの下請けですからね。外部の会社に丸投げの下請けをさせているから、意味が分っていないと思います。
 しかも県では審議会とかなんかあったりして、これを学識経験者がチェックするようになっているようです。チェックする人がいたけれども分からなかったのか(笑)。中には偉い先生もいるようだけど(笑)。
 国の大橋川の計算も全く同じです。審議会があって、もっともらしい大学の先生達とか訳の分らない人達がいますけれども、全然チェックしていない。チェックしていないというよりも、計算の意味が分っていないのではないか。
 あるいは、それ以前に、こういう詳しいデータを審議会に提出していない。審議会の場に出していないのではないか。

 あともう一つ気が付くのは、今まで島根県は、例えば10年後20年後、交通量がどんどん増えていくと言っていた。今よりも交通量が増えていくということを言っていたにもかかわらず、実はこの間、三反田さんと野津さんと話し合ったのですが、もし工事しない場合に、20年後に7,328台になる。あるいは2工区(参考資料2)の10年後、4,300台になると言っている。減っているんです。この数字はどこから出たのか分らない。
 今まではこんな数字は出ていない。これは、ぜひ、街づくりの会の方で検証してください。島根県は今までいろんなことを言っていますけれどもね、こんな数字は初めて出てきました。
 結局のところ、最後の数字、先ほど言いました一番下の経済効果の5億円という数字を出すために、交通量をいじくらないといけない。外注していますから、適当にいじくって、最終的にだいたいこれぐらいになるんだったらということで、おそらく何回もやり直して作り上げた数字だと思いますね、これは。明らかに逆算の数字です。
 時間になりましたんで、取り敢えず、計算のインチキのエッセンスというべきものの概略、こういうものだということを申し上げたしだいです。以上です。
(この項つづく)

 ―― ―― ―― ―― ――

 ここで一句。
“仕分けても削ってもいる天下り” -射水、江守正。
(毎日新聞、平成22年3月17日付、仲畑流万能川柳より)

(“石川や浜の真砂(まさご)は尽きぬとも世に盗人(ぬすびと)の種は尽きまじ”。)

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